Part II 日本から逃げることなく、勝つ
長期投資は本当に正しいのか??
ところで、最近「長期投資」が一種の流行語となっています。その基本的なスタンスは正しいと思いますが、日本のように市場が長期低落傾向にある限り、株式等の金融商品を買っても、ただ長期保有しているだけでは損失を被る可能性が大だと言わざるを得ないのではないでしょうか。
「10年で倍くらいがちょうどいい」なんていいますが、バブル後の日本では「10年で半分」の方がむしろ普通でしょう。
もちろん、デイトレードなどの短期売買を続けても長期的に利益が出るわけでもありません。「長期低落傾向」は、短期売買のトレンドにも影響するからです。ましてや「カラ売り」といった信用取引に手を出すのはハイリスクに過ぎます。この種の投機取引では、プロでさえ大やけどをすることは不可避です。
方法は、ある!!
では、この長期低落傾向にある日本では、明らかに目減りする資産価値を見て見ぬふりをしつつ、限りなくゼロに近い利率の預金を後生大事に持っている以外にないのでしょうか。
それでは、あまりに酷すぎます。
そこで、私たちは、日本経済・市場の長期低落傾向にかかわらず、堅実な投資によって着実に利益を上げる方法を探究し、一定の成果を見出しました。
私たちが発見した方法を用いた場合、1996年秋から2006年春までの運用で、77パーセントのリターンが得られることになります。
「プラス77パーセントなんて大したことない」と思われるかも知れません。
けれども、この間に日経平均株価は20パーセント以上下落しています。もし単純に平均株価に投資して長期保有していれば、20パーセント以上のマイナスになっていたはずです。
しかも、2002年頃に株価はバブル後の最安値を付け、1996年の水準から見ても半値以下になっていますが、私たちが見出した投資法を用いた場合、当初元本を割る年はありませんでした。
銘柄は、「ない」
それでは、どんな銘柄に投資するのでしょうか。
実は、銘柄はありません。インデックス(平均株価)にしか投資しないからです。個別銘柄には倒産リスクがありますが、平均株価にそんなものはありません。
では、20パーセント下落しているはずの平均株価に投資して、どうしてプラス77パーセントのリターンが得られるのでしょうか。
その方法をまとめたものがこの本です。
(13,000円+税、税込13,650円)
本書で紹介する投資法には高度な金融知識や分析、技術などは一切必要ありません。株価を毎日ウォッチすることもありません。もちろん、訳の分らないソフトなどを用いて売買を繰り返すということもしません。
また、カラ売り、デイトレードなどのハイリスクな投機取引とも無縁です。投資初心者でも十分に実践できることのみです。
売買頻度は平均して年1回程度。かかる手間は文字通り年30分程度でしょうか。このくらいの時間なら、誰でもとれるはずです。
残念ながら、日本経済・市場の長期低落傾向には、そう簡単に歯止めがかかりそうにありません。
厳しい環境のなかで、じっくり腰を据えて、地道かつ堅実にリターンをあげたいと考えている人たちにとって、本書の方法はきっとお役に立つものと信じています。
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