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送金先として指定できる銀行

これは、つまり、「送金先としてどの銀行のどの支店の口座でも指定できるというわけではない」ということです。

間違いを避けるためには、検索結果に現れる銀行の支店にあらかじめ口座を開いておいた方がいいでしょう。

例えば、東京三菱銀行であれば「本店(Head Office)」に口座を開いておくわけです(千代田区丸の内2丁目7-1)

東京三菱銀行に問い合わせたところ、特に本店を指定して口座を開く場合は、現実に東京丸の内にある本店に出かけて口座を開くか、さもなければ口座開設申込用紙を取り寄せて郵便で口座を開くかの二通りの方法しかないということでした。しかも、郵便では円の普通口座しか開けないので、外貨預金の口座を本店に開くには、まず円の普通預金口座を開いた後に東京三菱銀行の支店(これはどの支店でも構わないそうです)に出かけて、「本店に開く」旨を指定した上で外貨預金の口座を開くことになります。

この他、主な都市銀行では、UFJ銀行の名古屋支店、新生銀行の本店、大阪にある大和銀行の本店が指定可能です。みずほ銀行、三井住友銀行、あさひ銀行、シティバンクでは支店の指定まではできません。つまり、これら4つの銀行に口座があったとしても、送金先として指定することは全くできないのです。

銀行によれば、世界の主要な銀行のほとんどがSICSWIFTFedwireのいずれかに登録しているので、送金に支障はないはずだということですが、こと日本の銀行に関しては、このように大銀行であっても「使えない」か「非常に使いづらい」ものとなっていることは否定できません。この件に関して「日本の銀行口座は支店単位で管理されているので支店名がなければ送金を受けられない。何とかインターネット上で支店名を指定できる方法はないのか」と問い合わせてみましたが、無駄でした。「これらの送金システムはスタンダードであるから変えられない」というのがその回答でした。

おそらく、日本の銀行としては、一般の顧客が海外銀行から送金を受け取るなどということは想定しておらず、従って支店レベルでこれらのコードに登録しておくという発想はないのかも知れません。しかし、ここで日本的システムとスタンダードな国際的なシステムが齟齬をきたしているのは明らかです。そのため、日本人の多くが世界標準である国際送金システムを利用できなくなっているわけですし、せっかくインターネットで開設できる海外銀行口座があってもその利便性を100パーセント享受するには至らない・・・日本の銀行は、この現実を直視するべきではないでしょうか。

しかし、この不便さを補う方法がないわけではありません。

 

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