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医師の資産運用

 

今、香港で銀行口座を開設するべきなのか

 

 

「香港の自治」が危ない

 報道によれば、香港の自治権を縮小しようと中国政府が圧力をかけているとのことです。これは実は、われわれ日本人にとっても、決して対岸の火事では済まされない問題です。

 なぜなら、香港には日本人の金融資産があるからです。金融ビッグバンで海外銀行口座の開設がブームになって以来、相当数の日本人がHSBC香港支店など在香港の銀行に資産を預けました。一時期ほどではないにせよ、その流れはまだ続いています。

 その資産が今、危機に瀕しているのです。

 

なぜ、資産を危険にさらすのか

 中国政府が香港の自治権を縮小し、必要な権限を手に入れたならば、香港にある日本人資産は間違いなく尖閣諸島等の問題のカードに使われるでしょう。すなわち、領土や歴史認識で日中が衝突すれば日本人資産の凍結・没収もありえるのです。そうでなくとも、何かにつけて邦人資産の凍結をちらつかせ、日本に対して恫喝的な態度をとることが予想されます。

 当サイトでは、ビジネスなどで特に必要がある場合を除き、香港に銀行口座をお持ちであれば口座を閉じるようにお奨めしています。まして、この期に及んで香港に新たな銀行口座を開くことは、どうしてもお奨めできません。安全な場所に置くべき資産を、なぜわざわざ対立の渦中に投じて、危険にさらす必要があるでしょうか。

 資産に及ぶ政治的リスクは最小化するべきです。それには、国際的な紛争からできる限り離れている場所に避難させ、資産の保全をはからなくてはなりません。

 

海外銀行口座は中立国に

「国際的な紛争からできる限り離れている場所」とはどこでしょうか。それは、いかなる国際的な対立にも関与しない中立国にほかなりません。そして、その中立国は、紛争から地理的に離れているだけでなく、時間的にも離れている必要があります。すなわち、どれだけ長い期間にわたり中立を保つことができるかが重要なのです。

 香港の自治権が近い将来失われることは英国から返還されたときからの既定の事実ですし、そうなる前にも香港自治政府が中国政府の圧力に屈するであろうことは想像に難くありません。また、今後、日中対立が激化したさいには、シンガポールなどのアジア新興国も中立ではいられない可能性があります。

 このように考えるなら、おそらく海外で日本人資産を最後まで守りぬく国とは、数世紀にわたる永世中立国であるスイス以外にないと言っても過言ではないでしょう。

              シンガポール銀行口座開設のあやうさ

              香港に銀行口座をお持ちのかたへ

 

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