アメリカに証券取引口座を作る
では、比較的簡単な「証券取引口座」の開設から見ていきましょう。
ご存知のように、1998年の外為法改正により、日本人(個人)でも海外に銀行口座・証券取引口座が持てるようになりました。このとき、「オフショア(タックス・ヘイヴン)に銀行口座を作る」とか「アメリカに証券口座を作って株式投資する」という趣旨の本がいくつか出版され、「アメリカで株式投資する」ことは一種のブームともなりました。
中でも、『ゴミ投資家のためのインターネット株式投資入門』(海外投資を楽しむ会編著)や『1000ドルから本気でやるアメリカ株式投資』(荒井拓也著)などは代表的なものです。
アメリカ株に投資すれば・・・
特に、荒井拓也氏の「株式相場全体は下がっても『上がる株』は見つかる」という姿勢には勇気付けられます。
要約すれば「日本の会社と異なり、アメリカの会社は、社長交代などの要因によって大きく変わる。その変化を捉えれば『上がる株』は見つかる」というものです。
そして、大化けした株の例として、Cisco
Systemsが挙げられています。
同書によれば、1990年にCisco Systemsに投資した1万ドルは、それから約7、8年後には140万ドルになっていました。そして、不況だろうが、世界同時株安だろうが、アメリカではそんな「上がる株」が必ず見つかる、というのです。
小切手ももらえる
さらに、株式投資とは別に、アメリカの証券会社には、小切手を発行してくれるところもあります。
日本の証券会社の、一体どこが小切手を発行してくれるでしょうか。
日本では、証券会社どころか、銀行でさえ、めったなことでは小切手口座(当座預金口座)など開かせてくれません。
このように、日本ではめったに見かけない小切手ですが、少額の送金などには極めて便利。「個人輸入」「個人輸出」の強い見方です。
もちろん、アメリカで儲けたお金を日本で現金化する場合にも使えます。
この小切手の発行は、アメリカでの銀行口座・証券口座開設の大きなメリットの一つと言えるでしょう。
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