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証券口座開設の最新事情とは

 さて、この辺りまでは1998年も今も大差ありません。

 個人の証券取引口座の申請書は、記入する項目もそれほど多くありませんから、中学生程度の英語力と辞書さえあれば、何とか書き込めると思います。

 実は、その次が重要です。

 この申請書の書き方を詳しく説明した後、『ゴミ投資家のためのインターネット株式投資入門』も『1000ドルから本気でやるアメリカ株式投資』も、「W8」というフォーム(書式)について説明しています。

 このW8「非居住外国人身分申告書」というフォームは、アメリカの国税庁にあたる内国歳入庁(IRS, Internal Revenue Service)の定める書式で、これを出さなければ金利配当収入、または株式売却代金の31(!?)が税として源泉徴収されてしまうという、極めて重要なものです(でした)。

 ですから、との本でも「W8」は必ず提出するように、と注意を促しているわけです。

 ところが、このW8というフォームは、もはや存在していません。

 「W8BEN」という、もっと複雑な書式に替わったのです。(証券会社や銀行のサイトの「口座開設FAQ」などで、今でもW8に言及している例が見られますが、それはサイトの情報が古い、ということです。)

 

W8BENフォーム」とは

 以前のW8フォームは、数ヶ所にチェックを入れて署名するだけの、ごく簡単なものでした。

 しかし、現在のW8BENフォーム(「合衆国税源泉徴収のための実質的所有者の外国人身分証明書」と、名前もいかめしい)は、4つのパートに分かれ、選択肢にチェックを入れるだけでなく、英語で書き込まなければならない箇所も少なくありません。しかも、チェックすべき選択肢の内容も複雑です。

 もちろん、書き方についての説明書が付いていますから、それを読みながら書いていけば難しくはないのですが、この説明書も当然英語で、しかも5ページにわたって細かい字でびっしりと書かれています。英語が堪能な方でも、読むのはちょっと面倒だという代物です。

 

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