サイト制作者のあいさつ
この度は、M&Zビジネス翻訳センターのサイトをご覧いただき有難うございます。
このサイトの著作権、またこのサイトで販売している著作物・翻訳物の著作権は、すべて米国企業であるe-law international USA Limited が保有しておりますが、日本におけるこのサイトの制作・管理、また著作物・翻訳物の販売等は、同社の日本総代理店であるM&Zビジネス翻訳センターが行なっています。
さて、このサイトの趣旨ですが、少々分かりづらい点があるかも知れないので、根本の発想からご説明したいと思います。
私どもは、日本の社会は、個人が個人として大変生きにくい社会であると考えています。
「個人の尊厳」とか「個性の重視」などと言われて久しいのですが、社会はますます大組織の支配に傾いているように見えます。
SOHOによる起業の多くは低所得の「内職」と化していますし、小規模の個人商店は街から姿を消しつつあります。組織に属さない生き方を選ぶ若者も多いのですが、彼らの多くは「フリーター」として低所得に甘んじ、社会からのドロップアウトとみなされて個性や能力を発揮する場も与えられません。
ところが、外国に目を向ければ、個人が、組織に属しているといないとにかかわらず、生き生きと生きている姿が目につきます。
これは、単に文化や伝統や教育の違いによるものなのでしょうか。
私どもは、そうではないと考えています。
日本人といえども、外国人に劣らず個性的な人がいますし、個性的でありたいと思っている人も多いと思います。組織に属さない一匹狼的な生き方が性に合う人もいますし、ひたすら自分の道を追求したいと考える人もいます。
けれども、日本の現実は、このような生き方を選択した人たちにとって、厳しいものです。
それが余りに厳しいので、多くの人たちが、自分の個性に合った生き方や、夢をあきらめているのではないでしょうか。
悲しいことです。もちろん、ストレスの原因ともなりますし、さらに病気・犯罪などの悲劇を生み出す一因ともなりかねません。
私どもは、日本が、様々の個性を持った人々が自己を実現できるような社会になって欲しいと考えます。それが、外国の法律に目を付けた出発点でした。
例えば、アメリカではわずか150ドルで株式会社を設立することができますから、誰でも、ちょっとしたアイディアさえあれば起業することができます。仮に事業に失敗したとしても再起は比較的容易です。資本金1000万円を用意しなければならない日本では、そうはいきません。この1000万円の壁の下に、どれほど多くのアイディアが埋もれてしまったことか、と思います。
考えてみれば、私たち日本人は、どれほど多くの「日本の常識」に囚われ、自分自身を縛っていることでしょう。
「日本の常識」は、世界の非常識かも知れないのに。
私どもが、このサイトで外国の法律やシステムを紹介するのは、単にそれがビジネスに役立つからというわけではありません。私たちが普段「当たり前」と考えていることが、実は当たり前でも何でもないことを示したかったからです。
「当たり前」と信じ込んで、疑ってもみないことは、変革することができません。しかし、「当たり前でない」ことが分かれば、「変えられる」ということも分かります。
日本も、もっと多様で、様々な個性をもった人々が生き生きと生きられるような社会に変えられるかも知れません。
その一方で、もし日本のシステムが個人の幸福を尊重するように変わらないのなら、個人は、自分がもっと幸福になるように、他のシステムに「乗り換える」ことも許されるのではないでしょうか。
グローバル化の進展によって、外国に移住せずとも、このようなシステムの「乗換え」が一定の範囲で可能になって来ました。
日本型システムそのものは変わらなくとも、このような異質のシステムが「侵食」することによって、日本の社会も多様化して行くかも知れません。
私どもは、このような思いを抱きながら、極度の人手不足・資金不足のなか、通常業務の傍ら、一年以上にわたり外国法令の翻訳をすすめて来ました。
本来なら、翻訳した法令のすべての条文を無料で公開するべきなのですが、経済的な事情から、それはかなわず、有料の書籍の出版という形になってしまいました。
また、翻訳した法令等の紹介のため、起業・投資関係の記事が中心となりましたので、サイトのタイトルも「起業・投資・資産管理術の研究」ということにいたしました。
このため、通常の翻訳関係のサイトとは、かなり印象の異なるものとなってしまったことは否定できません。もし、このために誤解を生じたとすれば、お詫び申し上げます。
ただ、これまで申し上げてきたことからも推察されると思いますが、このサイトが単に「翻訳します」というサイトを目指しているものでないことは確かです。このサイトが目指しているのは、単なる翻訳の範囲を超えて、日本の厳しい現実にもかかわらず、果敢に生きていこうとする人たち、夢を追求しようとする人たち、おそらくは私ども自身とも似ているであろう、そんな人たちへの積極的な支援なのです。
翻訳された法令は、「法令」というものの性質上、無個性で、取り澄ましたような文面となっています。しかし、その中に、まだ立ち上げたばかりの若い翻訳事務所である私どもの、法令翻訳に賭ける情熱を感じ取って下されば幸いです。
M&Zビジネス翻訳センター
代表 牧野 光伸