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スイスのプライベート・バンカーに会う「セミナー」とは?!

 

 

 

プライベート・バンカーのイメージ

 最近面白かった本の一つに『スイス人銀行家の教え』(本田 健著)があります。

 「幸福なお金持ち」になるための「お金の哲学」を学べるだけでなく、「スイス銀行」(プライベート・バンク)とはどんな金融機関なのか、およその雰囲気がつかめるという意味でも有益な本です。

 この本で、主人公のケンは、スイスのプライベート・バンカーであるホフマン氏と出会い、教えを乞うという幸運を得ますが、このホフマン氏、一般庶民がノコノコ出かけて行って簡単に会えるという人ではないように見えます。「プライベート・バンカー」の一般的なイメージとはそんなものなのかも知れません。

 

スイス銀行口座開設ツアーとは?!

 そのようなイメージを利用したかどうかは分かりませんが、旅行代理店がコンサルタントなどと共催する「スイス銀行口座開設ツアー」とか「プライベート・バンク視察/口座開設ツアー」なるものがあります。

 一般の団体旅行とはゼロ1つ違う高価なツアーです。その実態はよく分かりませんが、疑問が尽きない不思議な企画です。そもそも、顧客の秘密を重んじるため「偶然にも顧客同士が出くわさないように工夫している」というスイスのプライベート・バンクを視察/口座開設するのに、何故わざわざ徒党を組んで出かけなければならないのでしょうか。

 

「セミナー」はプライベート・バンキングに反する

 また、スイスのプライベート・バンカーを講師に迎えた講演会やセミナーなども時々開かれているようです。

 これなども、「雲上の人」というプライベート・バンカーのイメージを利用したものと言えるかも知れませんが、集団でバンカーの話を聞くということ自体、実は、本来のプライベート・バンキングとはかけ離れたものであると言わざるを得ません。

 

面談は「密室」で

 何故なら、プライベート・バンク、プライベート・バンキング、プライベート・バンカーの「プライベート」とは、「秘密の」「ひそかな」という意味であるからです。

ですから、プライベート・バンカーの話を聞きたければ、外部と完全に遮断されている「密室」で、部外者を一切交えずに一対一で会うのが最もふさわしい、ということになります。

 電話ではやや憚られる内容も「密室」でなら気兼ねなく相談できるからです。

 顧客との完全な信頼関係を築いたバンカーが、「資産を守る執事」として、「密室」で顧客のどんな相談にも乗るまさに、そこにスイスのプライベート・バンキングの「プライベート」たるゆえんがあります。

 

「人寄せ企画」にご注意!

 ですから、「プライベート・バンキング」の名の下にやたら高い料金をとる「団体旅行」や「セミナー」は、およそプライベート・バンキングの本質とは無縁の、単なる「人寄せ」であり、「金儲け」であると思われます。おそらく旅行代理店やコンサルタントが資金集めのために編み出した企画に過ぎないでしょう。

もし、銀行がプライベート・バンクとして「本物」であるなら、顧客や見込み顧客を一堂に集めて、その姿を他の顧客の目にさらすようなことを好むとは、ちょっと考えにくいからです。

このような、プライベート・バンキングの本質を逸脱した「人寄せ企画」には注意した方が良いでしょう。

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