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海外で利用されている信託、財団の種類

 

 遺言信託と生前信託 (Testamentary Trust / Living Trust)

 遺言により設定者の死後に設けられるトラストを「遺言信託」といい、設定者の生前から設けられるトラストを「生前信託(リビング・トラスト)」と呼んでいます。

 生前信託は、別名「取消し可能生前信託」とも呼ばれるように、多くの場合、変更や取り消しが可能であり、このため資産を完全に譲渡したとはみなされないことがあります(その場合、米国などでは税制上の優遇も受けられないようです)。にもかかわらず、海外で生前信託が盛んに行なわれているのは、遺言検認(プロベート、Probate)という面倒で費用のかかる手続きを避けるメリットがあるからだと言われています。

 遺言信託について特に注意するべきことは、「遺言信託」と称して日本の信託銀行などが行っているサービスは、「死後にトラストを設定する」という本来の遺言信託とは関係がないということです。信託銀行の言う「遺言信託」とは、単に遺言関連の手続きに関する代行サービスにすぎず、信託=トラストとは無関係です。「信じて託する」という漢字のニュアンスを利用した命名なのかも知れませんが、一般の日本人の信託に対する誤解を助長する命名法です。

 日本の信託業界の中心的な存在である信託銀行からしてこのような用語の混乱を招いていることは、由々しきことと言わざるを得ません。

 

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